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Kafuu photo and diary.

自然と共に生きている男の写真だったり日記だったり。

「これはこういうもんだ」っていう話。

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サラリーマンをやっていた時はそこまで気にしなかったのですが……。
林業という業界に関わり始めてから、自分はこの言葉が大嫌いになりました。

 

『「これはこういうもんだ」は卑怯】

指導する側にとってこの言葉は怠けというか卑怯な言葉で、あまり使うべきではないと思っています。何故かというと技術や作業には必ず意味がある訳で、この言葉を使って教えてしまうとその重要性が伝わらず形だけで覚えてしまうからです。

 

その結果。

・最も伝えなければいけない本質が伝わらない。
・ミスの原因がわからない。
・ミスをしてしまった時のリカバーできない。
・ミスに気づかない。

だから指導する側は使ってはいけないと考えています。

 

林業はめっちゃケガするか人が死ぬ】

特に林業の作業現場ではその風潮が強くて、質問に対する答えは大半「これはこういうもんだ」です。多分これ指導する側もその本質を捉えてなくて、苦し紛れにこう答えるんだと思います。

そんな林業なんですが労働災害の発生率は28%とアホみたいに高め。要はめっちゃケガするか人が死ぬ産業なんです。

詳しくはここ→林野庁/林業労働災害の現況


そんな危険な仕事をしているのに、その技術の説明が「これはこういうもんだ」?

おかしいですよね?こっちはその技術に命かけなきゃいけないんですから!自分はそんな簡単な言葉で説明された技術に命をかけれませんよ!

ふ ざ け ん な っ!!←言い過ぎ

だからどれだけ凄いと言われている林業関係者でも「これはこういうもんだ」という人は大した事がないと自分は思ってます。

 

【多謝!師匠!】

そんな「これはこういうもんだ」にまみれてる林業界。

でも現場作業について唯一この言葉を使わなかった人がいて、自分はその人を師匠だと思っています。

現在、自分は林業の事務方をやっていますが、緊急で現場作業の援護に入る事があります。それでも死なずに効率よく作業ができているのは、その師匠が技術の本質一つ一つを伝えてくれたからだと思っています。ある人からすると「お前は若手の中で一番使える奴」っとの事です。多謝多謝。

やっぱり本質だったり技術の意味を知っていると全然違う。指導の際「これはこういうもんだ」を使わなかった師匠の教えは一番力になったなと身をもって感じています。

 

【よく例に挙げられる伐倒の話】

そして話は変わりますが「これはこういうもんだ」っていう話になると、師匠が必ず例として挙げるのが伐倒方法。日本で推奨される伐倒方法で重要とされるものが、師匠や自分の伐倒方法では小さい(少ない?)んです。っていうか無くてもいいと思っています。

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これちょっとわかりにくいですが実際の写真。
多分、多くの林業関係者の方は「危なくない?」って感じると思います。

でもこの伐倒方法をする説明がしっかりとできますし、海外のフォレストワーカーも同じ伐採方法をしています。


師匠「では日本で推奨される伐倒方法で伐られる皆さん、何故その伐り方なんですか?」っと質問すると。

大体「これはこういうもんだから」って返ってきます。

そうすると師匠は「んじゃあなたは近々死にますねwww」っと返すのです。いやもうさ……そんなケンカ売らなくていいんで。意地悪しないで教えてあげてよって毎回胆を冷やしてますm(__)m

 

っという事で。

皆さんも日々誰かに指導する時に「これはこういうもんだから」って言ってませんか?
その言葉を言わず、理由をしっかり教えてあげてください。
それがその人にとっての一番の力になるよっていうお話でした。

 

【補足】

最近は師匠の伐倒方法(海外の伐倒方法)がスタンダードになってきてるみたいで、しかもその原理も紹介されてるHPも多くあるみたいです。なんだか嬉しいです(笑)